無意味な議論を延々と繰り広げるコツ

大半のサラリーマンにとっては、議論を行う事がとても重要な仕事の一部となっています。会社では毎日数えきれないほどの会議が行われ、様々な事案が話し合われています。日本では、自分にはあまり関係の無い会議にも出席する事が美徳とされているため、場合によっては一日の半分以上を会議に費やす事もあるでしょう。

会議ではもちろん様々な議論が行われるわけですが、その議論に積極的に参加することは優秀なサラリーマンとしての絶対条件です。参加した会議でずっと黙っていては、無能なヤツという評価を受けてしまい、場合によっては給料を下げられたり、リストラの対象になったりもします。つまり、会議でいかに自分の存在意義をアピール出来るかがポイントとなるわけです。

会議では、素晴らしいアイデアを次々と披露し、周囲の尊敬の眼差しを受けながら議論をどんどん前へ進めていけばいいかというと、決してそうではありません。そんな事をしたら会議がすぐに終わってしまい、就業時間を持て余すというサラリーマンとしてあるまじき事態に発展しかねません。

ではどうすればいいのか?

答えは簡単です。無意味な議論を延々と繰り広げ、仕事している感じを周囲にアピールすればいいのです。会議でたくさん発言していれば、優秀なヤツだという社内での評判を確固たるものにすることが出来ます。

ということで、ここでは無意味な議論を繰り広げるためのコツについてまとめてみました。基本的な方針は、「朝まで生テレビ」や「TVタックル」などのいわゆる討論番組のマネをするという事です。また、国会中継なども非常に参考になります。

すぐに結論を出そうとしない

会議などの議論においてまず重要なのは、すぐに結論を出そうとしないということです。結論が出てしまえばそこで会議はおしまいです。そんな事では、何をやっているのか分かりません。目的を見失わないようにしましょう。目的は、無意味な議論を続ける事ですから、「意見も出尽くしたようなので今日はこのくらいにして、また来週のこの時間に話しあいましょう」という終わり方を目指さなければいけません。

とにかくたくさん喋る

議論においては、とにかくたくさん喋る事が必要です。たくさん喋っていれば、何となく仕事が出来るように見えてきます。内容なんか何でもいいので、とにかくたくさん話しましょう。話の流れも気にする必要はありません。

困ったら人に話を振る

ただ、あまり長いこと喋っていると、自分でも何を言っているのか分からなくなることがあります。そんな時は他の人に話を振ってしまえばいいのです。「まずは責任者である××さんの意見を聞きましょう」とか「この件については○○さんが詳しいと思いますが、○○さんいかがでしょうか?」とか言っておけば、とりあえず大丈夫です。

とにかく大きな声を出す

声の大きさも重要です。小声でゴニョゴニョ言っているのは印象が良くありませんので、とにかく大きな声を出すようにしましょう。特に、相手の話を遮るときには普段の二倍くらいの声量を心がけましょう。

他人の話を真面目に聞かない

議論ですから、もちろん他の人も話すわけですが、それを真面目に聞く必要はありません。適当に聞き流しつつ、次に自分が喋ることを考えていればいいのです。そして適当なタイミングで話に割り込んで下さい。話の流れなんて気にする必要はありません。

とりあえず反対する

誰かが何か発言したら、とりあえず反対する事を考えましょう。理由なんて特に無くても構いません。「それは全然違うよ」とか言っておけば議論は盛り上がります。

相手の人格を攻撃する

議論は戦いですから、相手に勝たなければいけません。もしも分が悪いと感じたら相手の人格を攻撃してみましょう。「だからあなたはダメなんだ」と言っておけば間違いありません。

ということで、議論において重要な点をまとめてみました。ここに書いてある事を参考に、無意味な議論を楽しみましょう。