はじめに
ナムコのゲームセンターにある「くま落とし設定」の攻略法をまとめます。ナムコのゲーセンに行ったことがある人だったら、必ず見たことがあると思いますが、こういうやつです。

この設定、実によくできています。何がすごいかというと、ぱっと限りでは簡単に落とせるように思えるところです。クレーンゲームの設定の基本ですよね。簡単に落とせそうで実は落とせない。お客さんはこういう設定についついお金を使ってしまうのです。
私も最初にこのくまを見たときは、何だか簡単に落とせそう、と思ってしまいました。試しに何回かプレーすると、結構簡単に端っこまで動いたのですが、そこからが長かった。もうちょいで落ちそうなのに、全然落ちない。「オモリ」って書いてあるので、おもりが入っているのでしょうが、それにしても動かない。何千円か使いましたが、泣く泣く諦めて帰ったことをよく覚えています。
あまりに悔しかったので、帰ってから必死でyoutubeやwebサイトを漁って勉強しました。そして実戦を重ねること数ヶ月、我ながらなかなか上手くなったと思います。橋渡しやペラ輪設定のように、1,2回で取れる裏技的なものはないのですが、地道にやっていけば5回から10回程度で落とせるようにはなりました。
他の設定のように神業的なアーム裁きは要りませんので、誰でもコツをつかめば落とせるようになると思います。橋渡しなんかだと、変な形でハマってしまうと何千円使おうが落とせませんが、このくまであれば地道に寄せていけば落とせますので、クレーンゲームはちょっと苦手という人にもおすすめの設定です。
では、くまさんの落とし方について説明していきます。
くまの重り
まず、ターゲットとなるくまの仕組みを見てみましょう。
体部分に「オモリ」と書いてあるように、くまの中に重りが入っています。ただ、重りが入っているのは「オモリ」と書いてある部分ではなく、頭の中なので注意が必要です。くまを落とした際には、ぜひ重りを手に取って重さを実感してみてください。
中に入っているのはビー玉のようなもので、解剖してみないと正確な個数は分かりませんが、触った感じでは大体8個くらいと思います。それが、頭の下半分くらいの位置に入っています。結構な重さがありますので、アームで頭をつかんでも、ほとんどの場合まったく動きません。
では、くまの落とし方を見ていきましょう。手順は2つで「寄せる」と「落とす」です。
攻略手順1:寄せる
お店によって違いますが、初期位置は大体こんな感じのことが多いです。

台の中央手前、足はこちら側にはみ出しています。この図より、もっと手前に置いている店の方が多いかも知れません。
まずはこれを左右どちらかの端まで移動させてやります。もちろんどちらの端に寄せてもいいのですが、説明の都合上、このページでは左に寄せるものとして説明していきます。
寄せ方は主に、
- 右アームで体をすくう
- 左アームで頭を押す
の2通りです。
まず、右アームで体をすくう方法についてです。
くまの右端ぎりぎりを狙って、右アームを腰のあたりに入れてやると、足を左方向に移動させることができます。このとき、頭が軸になる感じで時計回りに回転するのですが、上手くいくと頭も含めて全体が左に寄ることもあります。
アームを入れる位置は、腰のあたりが無難ですが、脇や首、膝のあたりでも動かすことができます。台のクセなどで変わってきますので、色々試してみて下さい。
また、アームの力が強い場合、頭を直接狙って動かすこともできます。これができるなら、その方が確実で早いです。その場合は、右端ぎりぎりというか、少し当たるくらいの横位置を狙うと成功しやすいと思います。
寄せるためのもうひとつの方法は、左アームで頭を押すことです。
頭の右側(くまさんから見ると左側)に左アームを押し付けてやります。クレーンが落ちるときのツメの角度が斜めですので、くまの頬や鼻を左に押し出す感じで頭が左に移動してくれます。
これについても押す位置は色々で、顔の右側であれば結構な割合で動きますし、なんなら体部分でも大きく動くことがあります。また、くまの上ではなく、くまのすぐ右側の台の上にアームを落としたとしても、左に滑って横から押してくれることもあります。これも機種や台によって結構違いますので、色々試すしかありません。
さて、どこまで寄せればいいのかという話ですが、それは、体が左下にはみ出るところまでです。理想的にはこんな感じ。

なかなかここまではいきませんので、もう少し右でも大丈夫です。
体の角度については、上の図のように45度くらいになることが多いですが、足が真左を向くこともありますし、まったく角度がつかない場合もあります。どの角度が一番いいかは、これも台によって違いますが、45度と真左の間が落としやすいようです。
以上、「右アームで体をすくう」と「左アームで頭を押す」の二通りを紹介しました。このふたつの方法を駆使して何とか左に寄せていきます。
ふたつの使い分けについては、これもケースバイケースなのですが、45度よりも角度が付いていない場合は体をすくう、角度が付いていたら頭を押す、という感じが一番上手くいきます。
ちなみに、足が真左よりも上にいってしまった場合は、奥側にある体をすくってやれば真左方向に向いてくれます。
攻略手順2:落とす
さて、くまを左下まで寄せることができたら、いよいよフィニッシュを狙います。
くまを落とす方法は、ずばり「左アームで押す」です。右アームで一生懸命落とそうとしている人がたまにいますが、かなり難しいのでやめた方がいいでしょう。
攻略手順1の「寄せる」のところで、左アームで頭を押す、というのがありましたが、基本的にはこれと一緒です。きっちりとした区別はなく、実際、寄せようと思ったら落ちることもありますし、落とそうと思ったら寄るだけのこともあります。
一番のポイントは押す位置で、私の理想はこの形です。

アームに付いているツメの背で、くまの鼻先を左に押し出すイメージです。
ただ、こんなにピンポイントで狙わなくても、割とアバウトでも落ちたりします。逆に、この角度で鼻を押しても落ちないことももちろんあります。
要因は色々ですが、くまの顔に押しグセが付いていたり、頭の中の重りが偏っていたりすると上手く落ちないようです。結局のところは運ですので、押す位置を微妙に変えつつ何度かトライすることになります。
理想の位置は鼻のちょい上なのですが、割と広い範囲で落とすことができるようです。目やおでこが一番いいという人もいますし、逆に口や喉元あたりを押したらあっさり落ちることもあります。
変に狙いすぎると逆に失敗しますので、鼻先あたりを狙ってアバウトに押すくらいの気持ちがいいのではないでしょうか。
効率よく落とすためのコツ
といことで、ナムコぐまの落とし方を一通り説明しました。裏技みたいなものは特になく、地道に寄せていくのが最適な攻略法です。普通にやれば、10手から20手くらいで景品をゲットできるでしょう。プライズにもよりますが、2,000円で大き目のぬいぐるみが1個もらえれば結構満足ですよね。
とはいえ、少しでも効率よくプライズをゲットしたい人のために、注意点・チェックポイント・コツをあげていきます。結局のところ台のクセがありますので、臨機応変に対応するしかないのですが、何かしらの参考にはなるでしょう。
初期位置を確認する
当たり前ですが、プレイを始める前にくまがどの位置にいるかが重要です。極端な話、最初から台の左下にいれば、何回もかけて寄せる必要がないのですごく有利です。もしそのような台を見かけたら喜んでプレイしましょう。
くまを左に寄せる場合、このページに書いてある方法を知らない人が普通に考えると、右アームをメインで使いたくなります。しかし右アームだけでは、寄せることはできても落とすことはほとんどできません。そこで諦めてしまった結果、くまが左端によっている状態の台が放置されることがまれにあります。あまりあからさまにやるとハイエナと言って嫌われますが、前にプレイしていた人が見当たらないようであれば、ありがたく頂きましょう。
前後の位置についても、一応チェックしましょう。ものすごく手前に寄っている場合、横位置が端でなくても落とせることがまれにあります。そんなときは、体をすくって寄せるときに、いつもより寄せ目で狙って体を押す感じにするといいかも知れません。
逆に、奥側に置いてあることもありますが、こちらはあまり気にしなくても大丈夫と思います。台は手前方向に傾いていますので、横に寄せている間に自然と手前に寄ってきます。また、頭を押して寄せるときに、いつもより少しだけ奥側を狙うようにすると手前に来やすいです。
シールドの高さを確認する
シールドの高さについてもプレイ前に確認しましょう。
左右と手前のシールドの高さが変えられるようになっており、そこで難易度が調整できます。もちろん、低くて角度のないシールドの方がくまを落としやすいです。最初は分からないと思いますので、周りの台と見比べてみるといいでしょう。
また、左右のシールドの高さを比べて、どちらに寄せるのがいいか考えましょう。左右で差がついていることはあまりありませんが、もしも見た目で分かるほどの差があれば、低い方へ寄せていきましょう。
ちなみに、左右のシールドが同じ場合はどちらへ寄せても同じなので好みで決めて下さい。私の場合は迷ったら左へ寄せることにしています。慣れの問題もありますが、何となく左の方が落としやすい気がしているためです。
アームを確認する
他の設定でも同様ですが、アームの確認は重要です。プレイする前に、まずは爪の角度を見てみましょう。他の多くの設定と同じで、アームが閉じた状態のときにツメが水平に近いほうが有利です。
ツメの角度は、頭を押す際に特に効いてきます。上に示したように、45度くらいの角度で上から押すと、横向きに効率よく力を入れることができます。ツメの角度が悪いと、アームが開いたときに垂直に近くなってしまい、思うように押せないことがあります。
ツメの角度が問題なければ、一回プレイしてアームの動きをチェックします。
ポイントは、アームの開き、アームの強さ、下降制限などです。
アームの開きについては、ツメの角度との兼ね合いがあります。アームが開いたときのツメの角度をチェックしておきましょう。また、あまりにも開かないようだと、体をすくうときに困りますが、そのような設定はあまり見かけませんので大丈夫でしょう。
アームの強さについては、1手目で体をすくったときに大体わかります。腰のいい位置をつかんだはずなのに、体が全く動かなかったらちょっと厳しいです。通常腰から下をつかんだ場合、体が結構持ち上がります。アームが強いと、頭もちょっと浮き上がり、一緒に移動してくれたりもします。
下降制限についても重要です。あまりに厳しい制限がかかっていると、体をすくうこともできませんし、押しで移動させることもできません。台座のちょっと下まで行ってくれないようだったら、素直に諦めましょう。
それから、アームを降ろすときの回転も見ておきましょう。台によってはクセがあり、結構回転してしまいます。毎回同じように回転するのであれば調整できますが、そうでなければ厳しいです。アームがブレると、最後の押しが上手く決まりませんので、クセが悪い台は早目に諦めた方がいいかも知れません。
ひもを確認する
くまの裏にはひもが付いており、景品とつながっています。まれにですが、このひもにアームを引っ掛けるだけでくまを落とせることがあります。条件は、ひもが短いこと。あまり長いと、上手くひもを引っ張っても、くまはピクリともしません。
戻らないように気をつける
くま落とし設定で一番イヤなのは、せっかく寄せたくまが戻ってしまうことです。いくら気を付けていても戻るときは戻るのですが、ひとつ注意点があります。それはくまの耳です。
頭を押しているときに狙いがずれて耳を押してしまうと、結構な確率で反対方向へ戻ってしまいます。ですので、極力耳に当てないように気を付けましょう。
ポイントはくまの角度です。真左にしておけばまず大丈夫なのですが、45度くらいのときには当たりやすいです。おでこを狙ったアームがちょっと右にずれるだけで耳を突いてしまいます。くまが斜め向きの場合、おでこは狙わず、鼻や喉を狙った方がいいかも知れません。
おわりに
以上、ナムコぐまの落とし方について一通り説明してきましたが、いかがだったでしょうか?結局のところ自分で経験を積まないと上手くはならないかも知れませんが、何かしらのお役に立てたのであれば幸いです。
くま落とし設定は、地道にやれば確実に落とせる良心的な設定です。苦い経験をお持ちの方もいるとは思いますが、騙されたと思って一度チャレンジして見て下さい。
以下に参考にした動画を掲載しますので是非ご覧下さい。人によって色々な落とし方をしていて勉強になります。なお、このページの画像はこれらの動画から引用させて頂きました。ありがとうございます。