就職活動を行うほとんどの人にとって、エントリーシートを書くという作業が、はじめての具体的なアクションになります。それだけに、この段階でつまづいてしまうという人が結構いるようです。ということで、そんな人たちのためにエントリーシートの基本について、大事な事まとめておきます。
まず、自分がエントリーシートを書く目的、企業がエントリーシートを書かせる目的をよく考えてみて下さい。
企業の就職担当者は、何百通と届くエントリーシートをチェックし、その中から採用試験を行なってもいいと思える人を探し出します。これは逆に言うと、試験を受けさせる価値もない人を簡単にふるい落とすためにエントリーシートを書かせているという事です。
つまり、就活をする側から見ると、簡単にふるい落とされないようなエントリーシートが、優れたエントリーシートということになります。では、どんなエントリーシートを書けばいいのか?これを理解するためには、どんなエントリーシートがダメなのかを考えておくことが重要です。
ダメなエントリーシートの典型的なパターンとしては、
- 文章が読みにくい
- 支離滅裂で何を言いたいのか分からない
- 具体的なことが何も書かれていない
- とってつけたような言葉で書かれている
というような感じでしょう。自分が採用側の人間になったつもりで考えてみて下さい。このようなエントリーシートを送ってくる人を採用したいと思いますか?普通は思わないでしょう。
そう考えると、エントリーシートを書く上で気を付けなければいけない事が自ずと見えてきます。ようするに、自分の言葉を使って、正しく、分かりやすく、そして具体的に文章を書けばいいのです。
言葉にしてみると単純なことなのですが、実際に学生にエントリーシートを書かせてみるとこれが全く出来ない子が大勢います。志望動機とか、将来の展望とか、そういう中身はもちろん重要なのですが、それ以前の問題としてきちんとした日本語の書き方を指導しないといけないというのが現状です。
ということで、エントリーシートの基本は正しい日本語です。これが出来ていないと、エントリーシートの内容なんて見ても貰えないと心得て下さい。また同時に、きれいな日本語を話せることも大切です。これらは一朝一夕に身に付くものではありませんので、なるべく早い時期から訓練しておくことが重要です。