モニタリングのやらせが最近とても雑な件

はじめに

「モニタリング」といえば”やらせ”疑惑が絶えないTBSの人気バラエティ番組ですが、最近特にやらせ感が増しています。もはや”やらせ”を隠す気が無いのでは?とも思えるような雑な番組作りが行われています。

まあ、視聴者の大半は”やらせ”であることを前提に楽しんでいると思われますので、番組の面白さ的にはそんなに変わりません。ただ以前のように、番組の細部からやらせの証拠を探し出す的な楽しみ方はできなくなりました。最近は逆にどこがやらせで無いのかを考えて楽しんでいます。

ということで、モニタリングを見ていて雑だなあと思うところをまとめてみました。

シチュエーション設定が雑

モニタリングは基本的に素人にどっきりを仕掛ける番組ですので、それを自然に見せるためにはある程度のシチュエーション設定が必要です。これが不自然だと、その時点でもうやらせっぽくなってしまいます。

ですので、モニタリングでも昔は色々と手の込んだシチュエーション設定をしていたのですが、最近は面倒になったらしく随分と雑になっています。

例えば心霊バスの企画。夜のかなり遅い時間に、人里離れた道を走る路線バスに素人を二人きりで乗せないといけません。普通の人はそんな時間にそんなバスに乗ることはありませんので、この状況を作り出すためには結構難しい設定が必要です。

ですが、最近のモニタリングでは「エキストラ出演のための移動」とか、そんな感じのちょっとした説明があるだけです。多分、考えるのが面倒なんでしょうね。この時点で99%やらせ確定です。

他の企画も同じようなもので、かなり変わった状況なのに、ほとんど説明無しでやってしまっています。例えば、カラオケで本人が歌うやつは、最近では「モニター調査のため」の一言で片付けてしまっています。

ホント、雑ですね。

カメラアングルが雑

どっきりを仕掛けているわけですから、普通は隠しカメラで撮影することになります。最近ではそれ自体を諦めて、テキトーな理由を付けて堂々とカメラを入れてしまうこともありますが、基本は隠しカメラでの撮影です。

隠しカメラですので、どこかに固定されているわけです。少し角度を変えたり、ズームしたりは出来ると思いますが、場所は動かすことが出来ないはずです。が、最近のモニタリングを見ているとどう見てもカメラが自由に動いています。ホント、雑ですね。

一番気になるのは、心霊バスの企画。バスの中なので、カメラを隠す場所もそもそもあまりないのですが、すごく自由なアングルから撮影されています。これはもう手持ちカメラを持ち込んでいるとしか考えられません。

一時期は録画を何回も見て、カメラアングルから隠しカメラの位置を逆算して探したりしていましたが、一度も納得できたことがありません。最近はもう私も面倒になって、これは手持ちカメラだろうと思って見ています。

あと、爆食三姉妹やカラオケとかもカメラアングルが気になります。固定カメラのはずなのに画面が切り換わる度に微妙に角度がずれていたりするのです。もしこれが全部隠しカメラの映像だとしたら、逆にすごいなあとは思います。

ネタばらしが雑

どっきりの締めはネタばらしですが、これもすごく雑です。

カメラとスタッフがどっと入ってきて演者がびっくりしているところに「TBSのモニタリングです」と言うのが定番のネタばらしです。それを聞いた演者が「うわーマジか」とか「あーモニタリング見てます」とか言って終わるのがよくあるパターン。

番組を見ている限り、「TBSのモニタリングです」と言ったときの演者の反応は、モニタリングという番組を知っているように見えます。もし知らなかったら、まずは「モニタリングって何?」ってなりますので、そうならないってことは知っているということです。

で、例えば心霊バスの企画。モニタリングの定番企画ですので、モニタリングを知っていて心霊バスを知らないなんてことはあり得ません。つまり矛盾ですね。演者はモニタリングであることを最初から知っていたとしか考えられないわけです。私だって、夜中にバスに乗っていて吊り革が勝手に落ちたら、ああこれはモニタリングだなって思います。

カラオケも、スラックラインも、爆食三姉妹もそうですが、モニタリングを知っている人がこれらの企画を知らないことはあり得ません。ですので、リアリティを出したいのであれば、その辺を考えたリアクションが必要なのですが、最近のモニタリングではどうもそれを放棄しているようです。ホント、雑ですね。

まとめ

ということで、最近のモニタリングの雑な部分について気になることをまとめました。何をどう考えてもやらせなのですが、それはまあ構いません。問題は番組作りが雑なことです。やらせでもいいので手を抜かずに視聴者を楽しませるよう努力して頂きたいものです。