最初に学ぶべきプログラミング言語は何か?

はじめてプログラミングを勉強しようとする人がまず悩むのが、どのプログラミング言語を学べばいいのか、ということだと思います。

結論からいいますと、どの言語でも構いません。

結局のところプログラミング言語は道具ですから、最終的には色々な言語を覚えて場面によって使い分けることになります。たくさんの言語を上手く使いこなせる人が優れたプログラマです。

もちろん、プログラミングを勉強する目的によって多少は話が違ってきます。将来プロのプログラマになりたいとか、仕事で便利に使いたい、ということであればとにかくたくさんの言語を学べばいいしょう。

webサイトを作りたいとか、スマホアプリを開発したいとか、具体的に目標があるのであれば、それに合った言語を選べばいいでしょう。

学校の授業で必要だからとか、会社で上司から言われたからとか、資格試験をうけるためとかであれば、特定の言語だけ勉強すればいいかも知れませんが、その場合は自ずと言語が決まってくるでしょう。

ということで、将来的には色々な言語を習得することを前提に、どの言語から勉強をはじめるのがいいのか、ということを考えていきますが、それでもやはり結論はどれでも構わないということになります。

プログラミング言語ごとに色々と特徴があり、習得する難易度が違ったり、得意分野が違ったりはするのですが、初心者の人が思っているほどには違いはありません。

料理作りに例えると分かりやすいかも知れません。

料理を勉強しようとするとき、カレーを先に覚えようか、ハヤシライスを先に覚えようか、とはあまり考えないと思います。ざっくり言うと、作り方は大体同じです。玉ねぎや人参を適当に切って煮込み、ルーを入れたら完成です。シチューにしてもビーフストロガノフにしても、作り方に大差はありません。カレーを上手に作れる人は、多分ビーフストロガノフも美味しく作れるでしょう。

プログラミング言語の違いもこの程度のものと思って下さい。

もちろん、煮込み料理と炒めものでは結構違いますし、デザート作りやパン作り、そば打ちとか考え出すと覚えることはいっぱいです。ただ、具材の切り方とか熱の通し方とか調味料の使い方といった基本は同じです。カレーを美味しく作れる人はきっと何を作っても上手でしょう。

ですから、料理を覚えようとしたら、どの料理から勉強しても構いません。普通は自分の好きなものから作ってみるのではないでしょうか。

プログラミングの勉強も同じ感じで構いません。適当な言語を選んで文法を覚え、いくつか自分でプログラムを書いていれば自然と覚えることができます。

とは言っても、何も基準がないと選べませんので、普通は人気のある言語、将来性のある言語を選んだらいいと思います。

以下に、プログラミング言語の人気ランキングを3つ示します。

統計の取り方によって多少は変わりますが、ざっくりいうと「Python」「Java」「C/C++/C#」が最近のトレンドです。この3つを覚えておけばしばらくは困らないでしょう。

これらの言語は文法的にはかなり似ています。料理で言うと、ラーメンとうどんとスパゲティくらいの違いしかありません。なので、どれかひとつを覚えれば、他の2つをマスターするのは簡単と思います。

最後に、プログラミング言語の流行は時代とともに変わっていきます。職業プログラマーの人はもちろん、仕事や趣味や研究のためにプログラムを書くだけであっても、常に最新の情報を調べ新しい技術を覚えていかないといけません。これだけ覚えたら終わり、というものではありませんのでその点は注意しましょう。