はじめに
ここ数年、ネット炎上が社会現象になっています。YouTubeやインスタグラム、Twitter、Facebookなど、様々なメディアで日々どこかの誰かが炎上している状態です。
炎上の原因はもちろん色々で、鉄ヲタが線路に入った、コンビニ店員がおでん食べた、いじめ・虐待の動画をアップした、女性蔑視っぽい発言をした、犯罪自慢のツイートをした、煽り運転動画をアップした、などなど、ネタが尽きることは無いようです。
もちろん企業にとってもこれは脅威で、CMで不適切な表現があったとか、社員の対応がちょっとおかしかったとか、商品のコンセプトが誤解されたとか、些細なことであっても炎上してしまうことがあります。
一度炎上してしまうと、企業イメージやブランドイメージが大きく傷つきますから、企業としては何としてもこれを防がねばなりません。よって、それを支援するビジネスも自然と増えてくることになります。
ということで、ここではネット炎上に関連する銘柄をいくつか紹介します。
【3967】エルテス
SNS上のビッグデータ分析によるネット炎上対応を展開。ソーシャルリスクコンサルティングサービスとソーシャルリスクモニタリングサービスが主な事業。風評被害・誹謗中傷対策専門管理ツール「eltes cloud」を自社開発。
【6050】イー・ガーディアン
ネットセキュリティ専業。SNS投稿監視とゲーム問い合わせ代行、ネット広告審査が3本柱。有人のネットパトロールと投稿監視システム「E-Trident」によって「AI×人」による監視体制を構築。
【3905】データセクション
AI、ビッグデータ解析。特にSNS等ソーシャルメディアに強み。データ活用システムも開発。ソーシャルメディア上に潜む企業リスクを検知するツール「Social Monitor」を提供。その他、AI関係のソリューションを色々と展開。
【3657】ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス
傘下にデバッグ・検証のポールトゥウィン、ネット監視のピットクルー。欧米、中、印などに拠点。独自開発の投稿監視ツール「SiriusAI」の他、AI関係やフィンテック関係、人材派遣も手掛ける。
【3680】ホットリンク
訪日客対応のマーケティング支援、SNS広告、ビッグデータ販売を展開。SNSアカウント運用支援サービス「BuzzSpreader」、ソーシャルメディア分析ツール「クチコミ@係長」、ソーシャルリスクモニタリング「e-mining」を提供。
【3042】セキュアヴェイル
情報セキュリティ構築やログ(使用履歴)分析サービスに特化。24時間有人対応監視に特色。セキュリティ運用支援ソフトウェア「LogStare Collector」は無料でも公開。
【4288】アズジェント
セキュリティソフト輸入販売から構築・運用等含めた高付加価値サービス事業へ転換。独立系。
おわりに
調べて見ると、意外に多くの会社がネット炎上を前面に出したサービスや製品を提供していることが分かりました。ここでは株式投資の対象になる上場企業のみを示していますが、非上場の企業も含めるとかなりの数になります。
ネット炎上対応のニーズは今後かなり増えると思いますので、きっとこれらの企業のうちのいくつかは大きく成長するのでしょう。ただ、現時点ではどの銘柄を買えばいいのかが分かりません……。全部均等に買っておいても儲かるとは思いますが。